スクワラン
スクワレンとスクワラン
化粧品で使われるスクワランとは、動物や植物などに含まれている「スクワレン」という成分を水素添加させた無色の液体を指します。スクワレンは人間の皮脂細胞内で生成されて表皮に分泌されることで、皮脂膜の成分になります。皮脂膜は空気中の雑菌や汚れから肌を守る役割があります。
スクワランの種類
スクワランには動物由来のものと植物由来のものがあります。動物由来のものは主に深海鮫の肝油から抽出して作られたものです。鮫には他の魚のような浮き袋がありません。そのため、肝臓に脂質を蓄えそれを浮き袋の代わりにしています。主にスクワランの原料となっているのは「アイザメ」は内臓の7割を占める肝臓で肝油をたっぷりと蓄え酸素供給や浮力に代わる役割を果たしていると言われています。植物由来のものはオリーブオイル、トウモロコシオイル、大豆油、ベニバナオイル、米ぬか油などの植物オイルから抽出します。植物性スクワランは、深海鮫から抽出されたものに比べて純度は低くなりますが、ブリスタンという刺激物を含まないため、敏感肌用のスキンケアやマッサージオイルなどによく使用されています。
スクワランの効果
スクワランは皮脂膜の代わりに肌を保湿して守り、美肌効果が期待できます。また、皮脂との親和性が高いため、有効成分を浸透しやすくする働きがあります。潤滑作用も高いのでマッサージオイルとしてもよく利用されます。